インプラントワーク

そのものズバリ!自分の歯だ!

最近皆さんもインプラント(デンタルインプラント)という言葉をよく耳にされると思いますが、インプラントとは、歯を虫歯や歯周病、または外傷などで失った場合、人工の歯茎(人工歯根)を、顎骨(歯槽骨)に直接維持を求めた補綴のことをいいます。
インプラントが臨床に導入される以前は、失った歯の両側の歯を削って橋渡しをするブリッジや、取り外し式の有床義歯(部分床義歯や全部床義歯)で治療を行っていましたが、ブリッジではポンティックを支えるために両側の健康な歯のエナメル質を削るという大きなリスクを伴っていました。
また、有床義歯では十分な咬合力を得ることが難しく、また義歯を固定する金属バネが異物感を招いたり、審美上好ましくなかったりと、必ずしも確実で機能的、審美的な治療ではありませんでした。

利用部位

1本の歯の喪失からすべての歯の喪失まで対応できます。
(ただし顎の骨の状態によってはできない場合もあります)

形態

インプラント治療終了後の外観は治療前と殆ど変わらない状態に仕上がります。
インプラントは顎骨に埋入されているフィクスチャー(インプラント体)と、フィクスチャーに接続され支台となるアバットメント、アバットメントに装着する人工歯(上部構造)からなります。
人工歯根部は主にスクリュー(ネジ)状の形態が多いです。
支台歯に相当するアバットメントは、既製品だったり歯科技工所で製作したりと様々です。

材質

歯槽骨内に埋め込むフィクスチャー(人工歯根)には、生体親和性が高いチタン合金が主に使われています。

メリット

  • 天然歯のように顎の骨に固定するので(正確には天然歯は歯根膜負担)、比較的違和感がなく硬い食べ物でも食べられるようになります。
  • 義歯のように食物片が入り込まず痛みがありません。
  • ブリッジのように他の歯を削る必要がなく、二次カリエス(虫歯)の心配はありません。
  • 上部構造(うわ物)がクラウンやブリッジタイプの場合、見た目は治療前に近い状態に仕上がります。
  • 歯牙喪失後、早期にインプラントを行った場合、顎骨の「やせ」を防ぐことができます。

注意点

  • 外科手術を伴う治療なので、糖尿病など患者様の健康状態によっては手術ができないことがあります。
  • 歯槽骨の状態(厚み、骨量など)によっては手術が出来なかったり、骨移植が必要になったりして治療期間が長くなることがあります。
  • デンタルインプラントは、骨から体外へ直結する構造のため、天然の歯周組織と比べ感染症の危険が高まることがあります。
  • ですからインプラントを健全に維持するには歯科医院での口腔衛生管理と定期的な検診が必要となります。

症例

喪失歯が1~2本の場合でも、ブリッジによる健全歯を削ることのリスクを回避でき、また部分床義歯のように金属バネによる審美性の低下と異物感、咬合力の低下を最小限にすることが可能です。

PAGE TOP